はじめに

私たちは日常生活のさまざまなシーンで「はかり」を使用しています。例えば、健康管理に欠かせない体重計は「はかり」の一つですし、料理の際に材料を計量するのも「はかり」です。

その「はかり」も、産業の世界においては「計量機」と呼ばれ、物の長さや質量、温度などの他、密度や圧力、熱量など、はかる対象は多岐に渡ります。

例えば、農業分野では穀物を出荷するために、正確な計量が必要であり、建築分野では建材を正確に計量・計測しなくては建物に歪みが生じてしまいます。

日本国内では生産活動における計量には厳しい基準が設けられ、緻密に設計・製造された計量機が生産現場で活躍しています。海外では日本製品の高品質さが広く知られていますが、実は日本製品の品質を支えているものの一つが、この計量機なのです。

日本国内には計量機を製造するメーカーが複数ありますが、中でも高精度かつ独創的なものづくりで知られているのが、今回ご紹介する「讃光工業株式会社」です。讃光工業株式会社は70年以上に渡り、工業用・産業用共に大小さまざまな計量機の製造を手掛けています。

この記事では、同社の概要や、提供しているサービスについてまで詳しく紹介していきます。

讃光工業株式会社とは?

讃光工業株式会社は1948年に設立されました。代表取締役社長は白井敏雅氏で、香川県さぬき市に本社を置き、東京都豊島区に東京事務所を設置しています。

主な事業内容は、システム機器の製造・研究・開発、および農業・建設・食品関連事業です。

讃光工業株式会社は、創業当初は一般用はかりの製造がメインでしたが、その後、時代の推移に合わせて産業用大型計量機や自動配合システム、電子計量システムなど独創的な製品を数多く生み出してきました。

同社の主要製品は、包装機・計量機・操作盤・検定装置です。包装機は個袋出荷の合理化を目指し、自動タイプと簡易タイプの2種類を製造しています。讃光工業株式会社の代名詞的製品である計量機は、農業施設用のスケールをメインに、大きさや機能の異なる製品を多数開発・発売しています。

操作盤では、独創的な製品が複数ラインナップされています。設置場所や機能性に合わせて選べるので、従業員規模や生産現場の状態により効率的な操作盤を設置することができる点が魅力です。検定装置は施設の省力化、低コストを重視した製品が人気を集めています。

讃光工業株式会社は農業施設向けの自動ホッパースケールや生コンプラントで使われるバッチャースケールでは全国トップシェアを誇ります。近年はプラント設計においてもその存在感を高めており、ものづくり業界における注目企業として多くの業界からニーズを集めているのです。

讃光工業株式会社の特色は、社員の約半数が技術者であり「少量対品種」をモットーに計量機の開発・製造を行っている点です。70年以上をかけて培われた確かな技術力と、常に革新と成長を目指す社風により生み出された高品質な計量機は、国内外で高く評価されています。分野の壁や国境さえも超えて、SANKOブランドは安全・安心かつ正確なものづくりを支えているのです。

ここからは、讃光工業株式会社の事業内容や強みについて、より詳しくみていきましょう。

讃光工業株式会社の事業とは?同社に直接インタビュー!

御社の事業内容について教えてください

私たちの事業ははかりを通して人や経済を豊かにし、成長を手助けする事です。
はかりは指標を表すものや取引に使われるものなど、様々な業界でたくさんの種類が利用されています。時には人の健康や貨幣価値を表すものでもあり、時には行動や思考を制限するものでもあります。
しかしいずれにせよ、人の心を豊かにするべきものでなくてはなりません。
数値や指標で表される絶対的な価値が、人を恐れさせたり怯えさせたりするようなものではいけません。未来を明るくするために、はかる機械を作り続けます。

御社の強みについて教えてください

当社の強みはなんといっても70数年の歴史によって培ってきた「計量機を中心とした産業機器のバランスを保つノウハウ」です。必要に応じてお客様のニーズの先を提案し、常にオーダーメイドの精神で対応しております。
また、計量機は売りっぱなしでは信頼を確保できません。お客様に寄り添い、トラブルがあればすぐに駆け付けられるサービス意識こそ、当社の強みだと感じております。

御社がお客様満足度を上げるために、常に心がけていることについて教えてください

お客様の声を真剣に聴くことを大切にしています。これは、お客様はもちろん、協力会社(サプライヤー)や同僚や後輩、他部門間の連携においても大変重要なことです。
専門性が高いからこそ、知識の偏りによる偏見や固定概念が生まれやすい業界だとも感じております。だからこそ、様々な声を真剣に受け止め聴くことで、個々の視野や考えの幅も広がり、新たな発想に繋がると考えております。
お客様は当たり前の答えばかりを期待しているわけではありません。常に先を見越した目と、それを具現化できる対応力。この2つを持ってお客様の声に真摯に向き合う事こそ、お客様満足に繋がると考えております。

これまで一番印象的だった出来事について教えてください

外的要素と内的要素、二つあります。
一つはお客様から叱責を受け、その後注文を頂けた事例です。
詳細は述べられませんが、納入後のクレームによって、お客様に大きな迷惑をお掛けしたことがありました。その際、「その程度のメーカーだ」「言われた事だけやっていれば良い」など、落ち込むような言葉を投げかけられもしました。しかし、お客様と真摯に向き合い、私たちが出来得る最大の対応と心意気を見せることで、結果としてお客様だけでなくエンドユーザー様からも、当社の製品にして良かったという有難い言葉を頂けました。
ポイントはすぐに行って話を聴く、恐れずすぐに駆け付ける、の2点です。この姿勢こそ、人の心を掴む大きな要素だと感じております。
IT化が進み、目と目で商談する事が当たり前の世の中ではなくなりました。しかし、販売した後こそ、お客様のところへきちんと足を運べる要素を常に持ち続けていることが大切だと感じています。

もう一つは、自社完全オリジナルの新製品を開発し自社内でのお披露目をした時の、関係従業員の輝いた目と、関係しない部署にいる従業員の嫉妬心の現れを見た時です。
メーカーは常に新しい発想を持ち、作り続けなくてはなりません。
それは売り続けなくてはならない使命より遥かに大切な理念です。
下請けメーカー気質が蔓延し、思考が停滞気味になる事こそ最も危険な要素だと考えています。その中で、オリジナルの製品が生まれるのは貴重なことです。特に上市に向けて動ける製品は期待度も高くなり、携わるスタッフのモチベーションも上がります。
逆に、そこには当然嫉妬心も生まれてきます。その感情が入り混じった空間には、とてつもなく可能性を感じられるのです。
競合メーカーが少なく、競争力低下を招きやすい業界だからこそ、社内の競争意識を効果的に生み出す事で価値の底上げにつながると考えています。
印象に残った出来事は以上です。

御社のサービスを利用したお客様からの口コミを、下記に2つほど記載してください

製品面

・設計上の工夫によるブリッジ(原料が流れづらくなる現象)が少なくて良い
・能力(スペード)が高く、リードタイム短縮に貢献している
・新製品提案が少ない
・コストが高い

サービス面

・対応が早く適切な対応だ
・24時間365日対応をしてくれる安心感がある
・担当者が話し中で電話がつながりにくい
・部品の変更による納入が少し遅い

まとめ

今回、日本のさまざまな産業を支えている計量機と、それを製造する讃光工業株式会社のすごさを実感することができました。計量機というと一見地味な感じがしますが、正確な計量機なくして高品質なものづくりは成立しないわけですね。日本の製品は海外で人気だとよくいわれていますが、日本製品の人気は計量機あってこそだと強く感じました。

さまざまな業界で正確な計量を実現している讃光工業株式会社は、まさに日本のものづくりを支える縁の下の力持ち的な存在といえますね。ものづくりというと素材を加工したり組み合わせたりして製品の形にしていく工程が注目を集めがちですが、原料を正確に計量できなくては製造すらできないということに改めて気づかされました。料理でも材料を正しく計り準備することはとても大切ですが、ものづくりでも同様なわけですね。

ものづくりの始まりは計量にあり、といっても過言ではないでしょう。そういった意味では、讃光工業株式会社のように計量機を製造するメーカーは特に精密さが求められ、ハイレベルな仕事を日々こなしている会社だといえそうです。恥ずかしながら、これまで計量機メーカーという存在も仕事内容も詳しく知らなかったのですが、そのすごさを今回初めて知りました。

また、讃光工業株式会社は香川県にある会社なのですが、地方の中小企業が世界を相手に活躍しているなんてかっこいいですよね。計量機はそれ自体が表舞台には立つ存在ではありません。しかし、日本の産業を土台から支えている名脇役といってもいいでしょう。香川県から世界に向けて「正確な計量」を提供しものづくりを支える讃光工業株式会社、今後もその活躍に注目していきたいと思います。

会社概要

名称
讃光工業株式会社
所在地
〒769-2302 香川県さぬき市長尾西877番地
コーポレートサイト
https://sanko-scl.co.jp/
事業内容
システム機器/農業関連事業/建設関連事業/一般・食品関連事業/プラント/研究/開発