はじめに

特別養護老人ホームは、地方公共団体や社会福祉法人が運営する公的な介護施設です。一般的には「特養」と呼ばれていますが、2000年の介護保険法からは「介護老人福祉施設」という名称も使用されています。病気や障がいなどにより、要介護3以上と認定され、在宅での生活が困難になった高齢者が入居できる施設となっています。

施設には、介護職員だけでなく、医師、看護職員、機能訓練指導員、栄養士、生活相談員、介護支援専門員(ケアマネジャー)が従事しています。ただし、医師や看護師の配置人数は介護老人保健施設(老健)や介護療養型医療施設よりも少ないため、看護ケアが必要な人は注意が必要です。

特別養護老人ホームのメリットの1つは、公的施設のため費用が安価であることです。入居に必要なのは、家賃・食費・光熱費・雑費などで、入居一時金は不要です。さらに、本人や家族の収入、および入居する部屋タイプによっても負担額は異なります。

また、介護老人保健施設(老健)が3か月で転院しなければならないのに対し、特別養護老人ホームには期限がなく長期入所が可能です。次の受け入れ先を探す必要がなく、終の棲家として利用することができるのは、大きな安心と言えます。

このように特別養護老人ホームは要介護の方にとって安心できる施設ですが、課題もあります。

高齢者の増加に合わせて施設の建設ラッシュが起こっている反面、介護職員を十分に確保できず、思うように入居者を受け入れられないという問題が生じています。
この背景には、介護職員の重労働や低賃金といった雇用問題があり、その解決のためには根本的な制度の見直しと職場環境の改善が必要です。

そういった諸事情により、残念ながら入居者が心から満足できるサービスを提供する余裕のない施設もあるのが実情です。

そんな特別養護老人ホームの中でも、生活の中に「こころのゆとりとハリ」を感じてもらえるようなサービスを目指しているのが「サラージュ豊中」です。

今回は同所の概要について、詳しく紹介していきます。

サラージュ豊中とは?

サラージュ豊中は、社会福祉法人愊美会が運営する特別養護老人ホームです。
愊美会では、平成19年に大阪吹田市にサラージュ南吹田を開設したのに続き、平成24年に大阪豊中市にサラージュ豊中を開設しました。

サラージュ豊中は4階建ての施設で、要介護3以上の方を対象にした入所型サービスの定員は29名となっています。食事、入浴、トイレなど日常的な生活全般のサポートはもとより、誕生日や季節ごとのイベントも各種行われています。居住フロアは、要介護度や認知症の程度などによって各フロアごとに判断基準が設けられており、入居者全員に快適な住まいを提供できるよう配慮されています。

サラージュ豊中では、特別養護老人ホームのほか、小規模多機能型住宅介護、グループホーム、ショートステイ、デイサービスなどの事業も併設されています。

・小規模多機能型住宅介護:通い、泊り、訪問の3種類の複合サービスで、食事、入浴、トイレなどのサポートを受けられます。
・デイサービス:機能訓練(リハビリ)をメインとしたサービスです。
・ショートステイ:突発的休養等に対応した短期入所型サービスです。
・グループホーム:認知症の方をメインとした入所型サービスです。
・ケアプランセンター:介護に関する相談、手続き等を行うセンターです。

サラージュ豊中では、入所者が「こころのゆとりとハリ」を感じられるサービスを目指すことを理念とし、高齢者と同じ目線で介護を行い、利用者ひとりひとりに合わせたケアを行っています。リハビリで身体を動かせるようにするだけでなく、明日を楽しみに輝けるような笑顔を持てるよう、細やかな気配りと暖かい手の温もりを大切にしたスタッフが入居者の生活を支えているのです。

サラージュ豊中の介護事業とは?同院に直接インタビュー!

サラージュ豊中様のサービスの中でも、特に入居者様から好評をいただいている事について教えてください。

小規模多機能型居宅型居宅介護は非常に使いやすいサービスとなっております。通い・訪問・泊まりがセットになった介護サービスと言え、まだまだ在宅で介護をしたい方で3つのサービスをすべて利用したいお客様にはぴったりのサービスです。
デイサービスもご好評いただいているサービスの一つです。デイサービスでは機能運動を主に行っており、楽しく運動したい方にもお勧めのサービスとなっております。

地域の行事などに参加する事はありますか?

参加というよりも開催しています。毎月行っていて職員が仮装をする夏祭りや、餅つき大会、お誕生日会など地域を巻き込んでのイベントとなります。
セミナーも老後のケアについての研修であったり、先生をお招きして講演をしていただいたりしているので、地元から多くの方が足を運んでくださいます。

緊急時(急に入居者様が倒れられた時など)はどのような対応をされていますか?

・連絡網は完備 
・看取り介護・看取りケア・施設内で最後を迎えられる体制を整えている・マニュアルも完備
・入居者様によってすべて細かくマニュアルがあり それに沿ってしっかり対応させて頂く

まとめ

サラージュ豊中では、高齢者が生活の中に「こころのゆとりとハリ」を感じられることを目指しているということでした。インタビューの内容によると、実際にその理念に沿って日々の介護が行われていることが伺えました。

夏祭りや餅つき大会のような季節のイベントは地域の方も参加して行われていることから、イベントは入居者の生活にメリハリをもたらし、地域との交流につながっていると思われます。業務にはマニュアルが完備されており、緊急時を含め昼夜を問わず、マニュアルに沿って質の高いサービスが提供されていることが伺えます。

また、入居型サービス以外にもさまざまな形態のサービスが用意されており、地域の要介護の方たちが自分の状態に合わせて気軽に利用できる施設になっていることも、地域密着型の特養として役割を果たしていると言えるでしょう。

特養を取り巻く状況は厳しい面もありますが、サラージュ豊中では、入居者に寄り添ったサービスを目指し、毎日の暮らしを支えていると感じられました。