はじめに

日本は高齢化社会の道を突き進んでおり、今後も当面は少子高齢化の傾向で推移していくとみられています。高齢者が増えてくると問題になるのが、医療の問題です。医療サービスの中でも主力なものの一つに、投薬療法があります。今では様々な薬が開発されていますが、まだまだ課題も残されています。病気をしっかり治せる反面でいかに副作用を少なくして、患者さんの負担を軽減するかが今後取り組まないといけない問題です。

今回紹介するLTTバイオファーマは、このような医療に関する諸課題に取り組んでいる会社です。ここではLTTバイオファーマとはどのような会社か、代表の水島徹博士がどのような人物かについてインタビューをしてきました。

代表の水島徹博士について

LTTバイオファーマの代表は水島徹博士です。水島徹博士は1967年に東京で生まれ、東京大学医学物を卒業後、現在のアステラス製薬(当時の山之内製薬)の研究員になりました。その後九州大学の助手を経て、29歳の若さで岡山大学の助教授になりました。さらに36歳の時には、熊本大学の教授に就任しています。

そんな水島徹博士ですが、2006年には創薬研究センターの初代センター長に就任しました。この手の研究機関が作られたのは当時国内初ということで、注目を集めました。さらに2011年には、慶應義塾大学の薬学部の主任教授になりました。大学での教育や研究に努める一方で、LTTバイオファーマというバイオベンチャーのパイオニア的存在の取締役会長に就任しました。現在ではグローバルな舞台で活躍していて、北京泰徳製薬という中国の大手製薬会社の取締役副会長も兼務しています。水島徹博士は、医薬品開発の第一人者として広く活躍しているのです。

さて、次はいよいよインタビューのコーナーです!

LTTバイオファーマへのインタビューはこちら!

LTTバイオファーマ様の事業内容について教えてください。

LTTバイオファーマは、医薬品、医療機器・器具の研究開発をメインに事業を行っている会社です。叔父の水島裕博士によって創業された会社に株式会社エルティーティー研究所というものがありますが、エルティーティー研究所はLTTバイオファーマの前身となった会社です。そのため、LTTバイオファーマは製薬会社としての基盤がしっかりと確立されております。

LTTバイオファーマ様の事業方針について教えてください。

まず、LTTバイオファーマが持っている知識や技術などは何でも提供するという方針でいるので、弊社が役に立てることがあれば、ぜひ声を掛けていただきたいです。

というのも、創薬はリスクが高く、時間もコストも莫大な量がかかります。そのため、1社だけで研究開発を完結するのではなく、たくさんの会社との共同作業で生まれるものだと認識しているからです。

医薬品を開発まで持っていくにはそれなりの覚悟や責任感が必要です。今後も、「リスクを負ってでも研究・開発を進める」、「会社として進み続ける」という使命感を忘れず、LTTバイオファーマの社員一丸となって、日々取り組んでまいります。

LTTバイオファーマ様の研究開発の特長を教えてください。

創薬ベンチャーは数多く存在しますが、資金面の厳しさで事業を継続できず、潰れてしまうことも珍しくありません。その点、弊社は中国事業のおかげで安定的な収入を確保できるため、研究開発に費用を充てることができています。このように、10~20年先を見据えて研究開発を続けられるのはLTTバイオファーマの特長であると思います。

また、私たちはアカデミア(研究者)との繋がりも深いです。他の企業だと難しいような人脈も、LTTバイオファーマであれば独自のコネクションを持っているため、さまざまな大学との共同開発やビジネスの実現が可能となっています。

LTTバイオファーマに関するエピソードを教えてください。

会長が交代したことは、LTTバイオファーマにとって大きな変化のきっかけとなった出来事でした。

創薬には「DDS(ドラッグデリバリーシステム)」と「DR(ドラッグリポジショニング)」という2つのメインテクノロジーがありますが、LTTバイオファーマの創業者である叔父(水島裕博士)は昔からあったDDSの研究者で、私はDRの研究者でした。2008年に叔父が亡くなり、私が会長に就任したタイミングで弊社にもDRを導入したのですが、現在はDDSとDRがこの会社のキーテクノロジーとなっています。決してポジティブな出来事とは言い切れませんが、会長が変わったことは1つのターニングポイントだと思います。

また、私の世代では、学者や研究者はビジネスに興味を持ち始めた人が多かったため、2008年の会長就任後は、全体的にビジネス要素が強まりました。中国事業や研究以外の事業も基盤として上場させようとなったのも、新しい体制になってからです。
その点も踏まえて、会長が交代したことはLTTバイオファーマの大きな変化のきっかけであったのだと思います。

その他イベントなど、告知したいことがあれば教えてください。

LTTバイオファーマでは、半年に1回(4月・10月)のペースで、一緒に研究を行っている大学の先生などを集めて学会を開催しています。創薬を進めるにあたって、医師だけでは薬を作ることができませんし、大学が良い技術を沢山持っていても実現は難しいです。しかし、この学会を開催することで、互いの技術を持ち寄り、かけ合わせる機会を設けることができます。
現在は約20の大学と共同研究をしているので、もしご興味がありましたらお声掛けください。

まとめ

水島徹博士率いるLTTバイオファーマは、バイオベンチャーのパイオニア的存在として、医薬品の開発などに努めているという事が分かりました。また、自社開発だけではなく、アカデミアやほかの企業と連携しながら医薬品開発するビジネスモデルによって、業界に貢献していこうとしています。そして、水島徹博士は中国にパイプを持っており、このパイプを生かして、日本国内でヘルスケア事業を行っている企業を中国に紹介するといったグローバルな方面でも活躍し続けています。

株式会社LTTバイオファーマは、これまで培ってきた医薬品開発のノウハウを生かして、医薬品ビジネスや研究に貢献していこうとしています。高齢化の進む日本では医療の進歩は必要不可欠なので、水島徹博士とLTTバイオファーマの今後の動向に注目ですね。

会社概要

会社名 株式会社LTTバイオファーマ
設立 2003年1月(前身のエルティーティー研究所の設立は、1988年4月)
代表 代表取締役会長兼社長・最高経営責任者(CEO) 水島 徹
公式サイト https://www.ltt.co.jp/
事業内容 医薬品、医療機器・器具の研究開発