はじめに

現在、日本では少子化が進んでおり、2021年度は81万人の赤ちゃんが誕生しました。この数は、6年連続で過去最少を更新しており、減少傾向はまだまだ続くと思われます。第2次ベビーブームである1973年度の出生数が209万人だったことを考えると、驚きの数字です。しかし、子どもの数は減っていても、日本の将来を担う存在であることに変わりはありません。

今回ご紹介する中道山保育園は、「幼保連携型認定こども園」となっています。昭和42年に開園して以来、半世紀にわたって地域の子どもたちの保育を行ってきましたが、令和3年4月にこども園へと変化しました。

「個を育み 生きる力を育てる」という教育理念のもと、遊びを通して生きる力を育てます。子どもたちは、遊びを通して学ぶことが多く、チャレンジする力をつけたり、コミュニケーション力を身に付けたりすることができます。これから先は、生き抜く力を身につけることが大切であり、強い精神力が求められることになるでしょう。

また、中道山保育園では自ら考え行動できる子どもの育成を目指しています。農園活動では、みんなで種から育てた野菜を収穫し、子どもたちの給食に取り入れるという取り組みも行っています。この他にも、クッキング活動や和太鼓練習など、さまざまな活動が行われています。

では、ここから中道山保育園(中道山こども園)へのインタビュー内容をご紹介します。

中道山保育園(中道山こども園)へインタビュー!

中道山こども園の開園にあたって、込められた想いを教えてください。

昨年度の話題で、とても印象的だったことがあります。2021年度に読売新聞が行った読者が選ぶ10大ニュースの1位に輝いた、「大谷翔平 メジャーMVP」です。これを聞いて、「日本人が本番に弱い、海外で活躍できない。」と言われていたのは、もう遠い昔のことだと感じました。
他の競技においても、陸上100mでは9秒台は当たり前になっていたり、ゴルフのマスターズにおいては松山選手が優勝、東京オリンピックでは女子バスケットが銀メダル、NBAでは八村選手・渡辺選手が活躍と、さまざまな日本人選手の活躍が目立っていました。
ただ、その中でも大谷選手の活躍は、アメリカ人でさえ度肝を抜かれるほどの特筆すべき出来事でした。そんな彼を見ていて感じるのは、「野球を心底愛している」「野球が好きでたまらない」ということです。

少し前置きが長くなりましたが、目まぐるしく変化している現代社会において、このように数年前には予想もできなかったようなことがあります。現在当園に通っている子どもたちが社会で活躍する20年後の世界は、どのようになっているのでしょうか。想像もつきません。しかし、どのような社会になっていても必要なのは、人間力すなわち「生きる力」です。それは人と人とがかかわるコミュニケーション力、新たなものを創造していく力です。そして、幼少期にこそ土台が築かれ、そこで培ったことは一生の力となります。

中道山こども園は、そのような力を培う園です。子どもたち1人ひとりの個を育み、生きる力を養います。

中道山こども園の教育方針について教えてください。

園の理念「個を育み 生きる力を育てる」ためにはどうしたら良いのでしょう。その答えは、「遊び」にあります。子どもにとって遊びが全てです。遊びが子どもの想像力を掻き立て、遊びを通して人とかかわっていくことを自然と学びます。
子どもは遊びの中で学び、そして自分の好きなことを発見していきます。好きなことを見つけることが、大谷選手のように自分を成長させる糧となります。

当園では、子どもが主体となって遊び込める環境となるように、工夫を凝らしています。子どもたちの興味関心を引き出すことを重視し、「これをやってみたい!」と思えるような、さまざまな遊びを提供していきます。中道山こども園では、様々な経験をして自分の好きなことを見つけ、夢中になって遊び込めるように園全体で考えています。

それらが、人間としての生きる土台、折れない力、人とかかわる力、想像し創造する力を養い、生きる力になっていきます。

親御さんが安心してお任せできるように、中道山こども園で心掛けていることを教えてください。

毎月の園だより・クラスだよりでのお知らせはもちろんですが、当園玄関に各クラスの今日1日の出来事(ドキュメンテーション)を毎日掲示しています。コロナ禍でなかなか園の中まで見ていただけていない状況なので、保護者の方に少しでも園の様子を見ていただくために、主に写真を掲示しお知らせしています。子どもたちが降園する時、自分が写っている写真を指差します。その写真を見ながらお話することで、親子のコミュニケーションが取れる場となっています。そのため、掲示板の位置は子どもの目線に合わせています。親御さんはその前でしゃがんで、子どもと会話をしています。

また、玄関は保護者の方と職員が会話できる唯一の場所です。朝は笑顔で温かく迎え入れ、お帰りの際は、その日あった出来事を丁寧に伝えるように心掛けています。

中道山こども園では、ホームページに「園だより」を毎月掲載しているほか、行事や日常的なトピックなどを掲載したブログも頻繁に更新しています。ぜひ、「中道山こども園 ブログ」と検索して、ご覧ください。

中道山こども園に関するエピソードをおしえてください。

中道山といったら、和太鼓です。令和3年4月に保育園からこども園へと移行し再出発という時でしたが、毎年他園と一緒に行っていた幼児音楽フェスティバルは、新型コロナウイルスの影響で中止になりました。

しかし、中道山の1つの核である和太鼓は「何が何でもやりたい!」という気持ちから、新潟テルサを貸し切り、園単独で和太鼓発表会として開催しました。準備などは自分たちでやらなければならないものが多く大変ではありましたが、当日の大きな舞台で子どもたちが楽しそうに和太鼓を奏でている姿や成長した姿には、大変さを忘れるくらい感動し、思い出に残りました。

中道山こども園を利用された保護者の方々からの口コミや感想を教えてください。

年度末に保護者アンケートを実施し、多くの保護者の方々からご意見やご要望をいただきました。その中で、当園を選んでくださった理由について、「保育者が熱心に指導してくれるため、親しみやすく信頼できる」というお声が多く記載されており、大変嬉しく感じました。

また、「小さなことでも報告してくださる」「いつも笑顔で元気に接してくださる」「通わせて良かった」「自慢のこども園です!」と、保護者の方々からたくさんの感謝のお言葉をいただき、私たちの励みになっております。

その他、イベントなど開催予定のものがあれば教えてください。

より一層子どもの主体性を重視し、子どもが遊び込める環境を提供したいとの思いから、今年度から「好きっこデイ」というものを毎月設けることにしました。「好きっこデイ」の日は制服を着なくて良いので、子どもが登園したら、すぐに自分のやりたいことを追究できます。

昨年度は新型コロナウイルスの影響で、行事は工夫をして極力行いましたが、園の日常を参観してもらう機会を設けることができませんでした。また、祖父母の方にはご遠慮いただくよう、ご協力依頼をすることもありました。今年は状況を見ながらですが、制限をなくしていこうと考えています。

今年6月からは、日常の保育の様子を見ていただけるように、保護者の方々限定で動画配信を始めました。実際の映像を見て安心していただくことに加えて、普段見ることができない子どもたちが園で遊ぶ姿をお届けすることで、保護者の方々に喜んでいただければと思います。

まとめ

今回は、新潟市にある中道山保育園(中道山こども園)をご紹介いたしました。

施設面においては、園庭がゴムコーチングで園児の安全に配慮されたつくりになっているため、思いっきり走り回って遊ぶことができ、冬に雪が降った際には雪遊びをすることもあるそうです。また、時には園庭自体が巨大なキャンパスと化し、園児たちは思い思いにチョークで絵を描いたりして遊んでいます。

さらに、園の取り組みが随所に見られており、季節の行事も多く、親子で参加できるものもたくさんあります。子どもたちは毎日、園で楽しく過ごしていますが、保護者の方と一緒に参加できる行事が1番の楽しみと感じているようです。

一方で、花や野菜を栽培したり、SDGsを学んだりすることで、食育や環境問題にも自然な流れで取り組むことができます。子どもたちが園を巣立った時に学んだことが礎となり、社会で活躍してくれる人材となってくれるでしょう。

保育・幼児教育は一生の宝物であり、生きるための基盤を作る時期ともいえます。中道山保育園では、子どもたちの将来を見据えた教育方針を行っており、集団生活から得られる学びも多いでしょう。そのため、保護者の方々からの信頼も厚く、半世紀以上にわたって子どもたちを育てることができているのだと分かりました。

中道山こども園 概要

運営:社会福祉法人 幸栄振興会

理事長:佐藤 孔

設立:昭和54年9月13日

公式サイト:https://www.nakamichiyama-kodomoen.jp/