どうぶつ基金って何?

佐上邦久が理事長を務めるどうぶつ基金とはいったいどういった活動をおこなっているのでしょうか。

活動による殺処分減少

1980年代後半の日本では、年間70万頭の犬と30万頭の猫が行政により殺処分されてきました。そんな状況の中、どうぶつ基金は設立されました。人と猫や犬といった動物たちが共生できる世の中をめざして、捨てられた犬や猫を探し、不妊矯正治療をおこなっていきました。佐上邦久を中心とした地道な活動の結果、平成26年度の殺処分は、犬と猫を合わせて10万頭を切ることができました。

具体的な活動

当初から基金は「行政による犬や猫の殺処分ゼロ」を目指して活動してきており、その目標にはまだまだ及びませんが、殺処分数の減少という成果はあげることができました。今では、行政も「行政による犬や猫の殺処分ゼロ」の実現を目指してやってきています。
具体的な基金の活動をあげますと、遺棄された猫を見つけた人が、基金が指定する動物病院に猫を連れていき不妊矯正手術を受けさせます。不妊矯正手術に関わる費用は、どうぶつ基金が負担します。その後、猫を連れてきた人が責任をもって里親探しをすることになりますが、不妊矯正手術の費用を基金がもつことにより、猫を保護した人の経済的な負担は少なくなる、動物病院に連れていきやすくなるというメリットがあります。

広まる輪

現在、佐上邦久氏が中心となって行っている基金の活動が、テレビや新聞、インターネットなどのメディアを通して、広く社会に知られるところになりました。その結果、猫、犬の不妊矯正手術が全国的に広がり、最終的に行政の殺処分数が減り、人と猫、犬の共生がすすんできています。
基金は、犬や猫を見つけ、病院に連れていってくれるボランティア、基金の事業に協力してくれる動物病院、獣医師の協力によって成り立っています。

眠る子猫
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

理事長の佐上邦久氏ってどんなことをしている人?

経歴

佐上邦久氏は、1960年大阪生まれで、近畿大学を卒業しました。アクセサリーの通販で経済的に成功をし、今は芦屋の邸宅を拠点として、国際投資と動物愛護活動を展開しています。経済紙、生き方をとりあげている雑誌で、特集記事を見ることができます。佐上邦久氏は、投資家及び動物愛護家の一面だけでなく様々な活動を展開しており、経済マンガの原作者であったり、プロのハングライダーの資格を持っている多彩な人物です。

著書

2013年7月に出版した佐上邦久著作の「みみ先カット猫のお話」は、どうぶつ基金の活動を紹介しているものです。みみ先カットは、猫の身体を傷つけて、動物愛護に反すると感じる人もいるでしょうが、不妊矯正済みの安全な猫であることの証明です。みみ先カットの猫は、行政の殺処分の対象とはなりません。この本は、猫の写真で埋め尽くされており、行政による殺処分や不妊矯正手術によるバースコントロールの必要性について解説しています。写真がメインで、小学生にもわかるような優しい柔らかな語り口で語られています。どうぶつ基金が伝えたいと願っている「いのちの大切さ」がよく感じられる作品となっています。
この本は、人間が猫や犬などの動物とともに暮らしていくためにはどうしたらいいか、何をするべきなのか考えさせる本になっています。

猫や犬の不妊矯正手術を行わなければ、どんどん増え、人間の暮らしだけでなく、自然や地球全体の生態系まで異変を引き起こすことになるでしょう。そのためにもやむ負えず殺処分が必要となる、という行政の話もわかりますが、何とかして殺処分という方法をとらず共生していこう、という活動が、どうぶつ基金の不妊矯正手術の手術費の負担なのです。

子猫の茶トラ
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

どうぶつ基金にボランティアとして参加しよう!

佐上邦久氏を中心とするどうぶつ基金ですが、ネットや新聞などによる積極的な広報により全国的な活動になっています。

不妊手術

全国にいる猫ボランティアは、捨てられた猫がケガをしないように捕獲し、基金の動物病院に連れていき猫に不妊手術を受けさせます。不妊手術済みの目印として、猫の耳先をV字にカットしますが、全身麻酔がかけられているので、猫は痛くはありません。出血もほとんどありません。

手術後にも愛情を

また、手術を施すだけでなく、手術を受けたあとまで猫を責任もって見守ることを佐上邦久氏のモットーとしています。
佐上邦久氏が中心となっているどうぶつ基金では、ボランティアさんに手術後の経過観測をお願いし、里親をみつけるようにお願いしています。無理な場合でも、猫を元の場所におき、餌は置き餌をせず、猫が食べ終わるのを待ち、後片付けと掃除をすることをお願いしています。捨てられ不妊手術を受けていない猫を見つけてくるボランティアのおかげで、平成26年度は約8200頭の不妊手術を行っています。

猫たちの幸せを祈って

どうぶつ基金のおかげで、猫の不妊手術は、猫を保護してくる人の負担にはならなくなりました。この基金により、動物保護に関心を持っている人、生態系の維持について心配している人には猫の保護がしやすくなりました。

しかし、猫を保護してくる猫ボランティアの数はまだまだ十分ではありません。行政による犬や猫の殺処分数ゼロを目指して、身近なところから動物愛護活動に参加してみるのもいいかもしれません。
昨今は、猫ブームといわれていますが、命を背負うということを覚悟し、生涯をかけて飼育してほしいものです。無責任な飼い主により不幸になる猫がいなくなることを切に願います。

桜耳カットの猫