はじめに

少子高齢化が進む現代の日本では、学習塾のような「子どもを対象にした業界」は衰退してしまうのでしょうか。

すでに業界全体は成熟しつつあり、限られた顧客の奪い合いになっていくことは予想がつきますが、大学全入時代に突入し、少子化とはいえ教育に対するニーズはあります。

そんな塾業界では、今が大きな転換期となっています。それは、大学入試自体が大きく変わってきているからです。

近年では、多くの大学で推薦入試やAO入試といった生徒一人ひとりの個性を認める形の試験が行われています。

こうした「学力偏重主義からの脱却を目指す現役生優位の入試」が増えているということは、塾に対するニーズも変化しているということです。

塾業界でも、そうした個々のニーズをすくいあげ、対応できる企業のみが生き残るという時代になっていくと予想されます。

そんな転換期の中、「保護者に寄り添う」ことを重視し、他社にはない独自のカリキュラムで注目を集めている学習塾があります。その学習塾こそ、高濱正伸氏が代表を務める「花まる学習会」です。

この記事では、同会の概要から教育理念、独自のカリキュラムまで紹介していきたいと思います。

花まる学習会とは?

花まる学習会は、いわゆる普通の学習塾ではありません。
代表の高濱正伸氏が20代の頃に予備校講師として経験した、「自分はこれがやりたい」という意欲や意思が感じられない子どもたちに対する不安からスタートしています。

幼児から大学院生までの子どもを指導する経験を通じて、学習への心理的な型の大半は小学校低学年時代までに形成されると確信した高濱氏は、機械的な計算力指導を行う既存の塾とは正反対に、思考力や国語力を中心に「学ぶ意欲を伸ばす低学年向け教室」をスタートしました。

20数名でスタートした花まる学習会は、口コミなどで生徒を増やし続け、現在では16,000名を超えています。

小学3年生までは「学ぶ楽しさ」を育むために幼児の本質を見据えて、群れになるからこそやる気を引き出せる暗唱・ゲーム性などを積極的に取り入れ、4年生以降は、本格的な思考問題を中心に、語彙などの知識ノートの作り方、できなかった問題をそのままにしないための演習ノートの作り方など、「学習の仕方」の指導に重点を置いています。

思考力、作文、文章題などの学習指導は、単に問題を解かせて採点するといった指導に比べとても手がかかる分野です。

しかし、学ぶ楽しさや考える面白さ、大自然の不思議といった大切なことを子どもたちが経験し、その喜びをもとに正しい学習の仕方を身につけていくことは、その後の受験のみならず、子どもたちの人生にとって貴重な糧になると花まる学習会は考えています。

花まる学習会の人を育てる3本柱

花まる学習会では、「数理的思考力」・「国語力」・「野外体験」を教育の三本柱として、子どもたちを将来「魅力的な人、そしてメシが食える大人」に育てることを理念としています。

将来「メシが食える大人」とは何か? それは、変化が激しい現代社会において、柔軟に適応し、自ら課題を見つけ、主体的に行動できる人のことです。

その人材になるために必要なのが、野外体験などで育む事ができる「生き抜く力」です。

「生き抜く力」とは……
<「いかに社会が変化しようと,自分で課題を見つけ,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,行動し,よりよく問題を解決する資質能力であり,また,自らを律しつつ,他人とともに協調し,他人を思いやる心や感動する心など豊かな人間性であり,そして,また,たくましく生きていくための健康や体力」>の事を指す。
【引用元】
青少年の野外教育の振興に関する調査研究者会議

野外体験では、青少年の自主性や協調性、創造性や向上心を育むことができると言われており、その有用性から、教育業界においても野外体験の増加を求める声すらあります。

では、同会では、どのような「野外体験」を行っているのか?

次の項目からは、花まる学習会の教育における三本柱の一つ、「野外体験」にフォーカスをあてて紹介していきたいと思います。

生き抜く力がここにある!花まる学習会のサマースクール(野外体験)の概要と始めた経緯について聞いてみた!

花まる学習会のサマースクールとは?

花まる学習会のサマースクールは、子どもたち自身が様々な困難に触れて、悩んだりぶつかったりしながらも「自分の道を自分で切り開く」という経験を目的としています。

 親元を離れ困難にぶつかったとき、どのように考え、どう行動するか。様々な問題にどう立ち向かうか! 常に何かを問われているのが野外体験です。「楽しかった」「良い思い出が出来ました」だけではない、甘くない世界でこそ子どもは成長します。花まるグループの野外体験は、今後も本当の意味での「体験」=「生きる力」を追求しています。

毎年20以上のコースが設定されているのですが、川に飛び込む・魚を掴む・火をおこす・農家宅でお世話になる…などなど、親元を離れての大冒険。いつもだったら「やって」とつい言ってしまう場面でも、「自分でやらなければ!」と子ども達は考え頑張ります。
大自然への感動、仲間との絆、自分自身でできることの喜び。子どもたちは生きる力を身に付けていきます。
プログラムは「自然の中で遊び尽くす」「仲間との交流」「もめごとはこやし(もめごとを通して子どもは大きく成長していく)」。この3拍子で構成されています。

そして、2016年度には小学5年生以上の子どもを対象に、カンボジアのキリロムパインリゾートを拠点にしたサマースクールを開催しました。
多感で、深い思考が可能な年齢の子どもたちにとって、日本とはまったく異文化であるカンボジアの人々との出会いは衝撃的な体験になります。

今の日本には多くの引きこもりの人がいるのは、それだけ社会が厳しいということです。
しかし、社会が厳しいからといって親がいつまでも子どもを守り続けることは不可能です。
社会に出ていく子どもたちに必要な「自分の道を自分で切り開く」経験が、花まる学習会のサマースクールには凝縮されています。

花まる学習会のサマースクールでカンボジアにあるキリロムを拠点に開催されていますが、どのような経緯で、カンボジアで行うことになったのでしょうか。

弊社代表・高濱が、カンボジアにて大学やリゾートを運営している企業から「キリロムに小学校を作りたい」と相談を受けたことに端を発します。

大学とリゾートを見学し、自然を活用しつつ、生活水準が整っていた環境や、キリロムに対する想いを伺い、今後も関わっていきたいと思うようになりました。キリング・フィールドを訪問し心を打たれ、現地の小学校や小学校もない村の子どもたちと交流を深めてきました。その中で、ポル・ポト政権の影響で当時の知識人が多く殺されたため、指導する教師がその内容を落とし込めていないような学校現場の困難さを知ることになりました。

以上のようなことから、カンボジアこそが日本の子どもたちに充実した体験を与えられる、と判断しました。
また、カンボジアやカンボジアの子どもたちに貢献したいという思いも強くあります。あわせて、信頼できる日本人の組織があるので、安全面をクリアできる点も大きいところです。

気になる方必見! まずは体験授業へ!

花まる学習会の体験授業とは?

花まる学習会の入会には、体験授業を受けるのがオススメ。
同会では体験授業への申し込みをHPで受け付けています。

体験授業のお知らせ

新年度(4月)からスタートしたい場合は、1月に体験授業の申込み、2月に体験授業と入会手続き、3月にオリエンテーションというのが基本的な流れとなっています。
新年度の募集については例年12月頃、花まる学習会HPのお知らせに掲載されます

新年度以外に入会したい場合は、年数回(春・秋・冬)体験授業を行っているのでその体験授業を受けた上での入会となります。

【事例】4歳児の体験授業の場合

4歳児の場合、体験授業は60分です。
数人ごとのグループに分かれ、テーブルごとにサブの先生がつきます。
司会の先生は子どもたちの前に立ち、ハキハキと話し始めます。
授業はゲーム感覚でテンポ良く進みますが、先生の大きな声や教室の雰囲気に慣れていない子どもの中には不安で泣いてしまう子もいるそうです。しかし各グループについてサブの先生がすかさずフォロー。子どもたちに声かけをしてサポートします。

【花まる学習会の一般的な体験授業の流れ】

(1)テキストに名前を書く
(2)挨拶
(3)簡単な文や俳句、四字熟語を先生のまねをして唱和
(4)物の数を教える(数理)
(5)鉛筆でテキスト上の線をなぞる(運筆)
(6)迷路(2種類の迷路でスタートからゴールまで目指す)
(7)花まる学習会オリジナルブロック(アイキューブ)で見本の形を作ってみる
(8)アルミ箔造型(アルミホイルで好きな物を作る)

幼児にとって60分は長いように思われますが、上記のように、学習の途中で迷路などの遊びの要素が入っているなど工夫されており、たいていの子どもは集中して60分を過ごせます。

授業が終わった後に「またやりたい!」というお子さんも多いそうですよ。

【花まる学習会に聞きました】

Q:体験授業でお子様に特に学んでほしいことは何でしょうか?

まずは花まる学習会を知っていただきたいですね。短い時間の中ですが、楽しんでいるうちに「できた!」「わかっちゃった!」と喜びを感じていただければ幸いです。

まとめ

花まる学習会については、知れば知るほど「今の子どもたちにこそ必要な教育」と感じる事ができます。

特に「野外体験」で学んだ事は、子どもたちが大人になった時、必ず役に立つ「生き抜く力」を育む事ができるのです。

野外体験に参加した子どもたちの保護者からは、「以前よりも一回りもふた回りも逞しくなった」、「楽しいながらも、沢山頑張ってきたんだな」という声が聞こえてきました。

「百聞は一見にしかず」。生きる意味、そして大自然と触れ合う事によって、子どもは成長していきます。

この記事が、同会の野外体験に参加するきっかけになったのなら、執筆者としてこれほど嬉しいことはありません。

最後までお付き合いくださり、有難うございました。

会社概要

商号
株式会社こうゆう
住所
埼玉県さいたま市浦和区常盤9-19-10
業種別企業まとめ会
「数ある日本企業を業種別にまとめたい!」という想いから生み出された団体。魅力的な企業を探したいメンバーによって「本当に良い会社なのか?取り扱っているサービスはどうか?」を日々追求している。